利回りを決める要素を知ると、効率的に資産運用できるようになります。
では早速、投資信託の利回りと高める方法を見ていきましょう。
投資信託の「利回り」とは運用した成果である「分配金」のほか、売却した際に発生する「売買差益」なども含めた全ての利益の割合のことをいいます。
「分配金」とは定期的に発生する利子収入のことで
「売買差益」は投資信託を売買した際に発生するキャピタルゲインのことです。
「利回り」と似た言葉で「利率」がありますが、利率は投資した金額に対して利子収入のみを指しています。
投資信託を購入する前に利回りを確認したい場合は
投資信託の商品の評価からチェックできます。
投資信託の利回りを決める要素は以下の4つです。
● 投資金額
● 利益
● コスト
● 期間
利回りを判断する上で「騰落率」と「トータルリターン」を指標にすると分かりやすいです。
▽騰落率
1週間〜5年の期間中に基準価格がどう変動したか表やグラフで表したもの
▽トータルリターン
投資信託の分配金、手数料なども含めた上で一定の期間で基準価格がどれだけ変動したかを表したもの
利回りを決める指標として重視されるのは分配金と手数料も含めたトータルリターンの方です。
手数料を利益から差し引いて算出されるため、投資金額に対する儲けが正確に割り出されます。
トータルリターンは利回りを判断する上で役立ちますが、あくまでも過去のデータとなります。
投資信託から定期的に発生する分配金は受け取るだけでなく、再投資に回すことができます。
投資信託に長期的に投資をする場合は、分配金は再投資した方が利回りを高めることに繋がります。
利回りをさらに投資に回す方法を複利投資といい、
最終的な利回りが大きくなる仕組みになっているのです。
ただし、利益は確定しないため、基準価格が下がる可能性も考慮して慎重に判断することが大切です。
投資信託は短期間での値上がり益よりも、長期保有を前提として運用していく金融商品です。
長いスパンでのリターンや騰落率を見ることで買い時を知ることができます。
投資信託を選ぶ際には手数料と利回りを総合的に見て判断をすることが大切です。